3回生のゼミ担当としては、学生の就職活動が気になる。民間企業出身の教員として、企業の生きた姿を折に触れ学生に伝えるようにしている。就活生に応対する企業やその担当者が何を考えて仕事をしているか、これを知っておくにこしたことはない。
そんなことを考えていた時、TOYRO BUSINESS新年号が拙宅に届いた。本誌は池田銀行のグループ企業である株式会社自然総研が会員向けに発行する情報誌である。私も、かなり前に、監査役として当社の運営に参加したのがご縁で、毎月頂戴している。
新年号らしく、池田銀行の取引先企業のトップの皆様が、新しい年を迎えるにあたっての思いをそれぞれの言葉で語っておられる。なかなかの好企画である。中でも印象的なのは、ダイキン工業・井上礼之会長の「2010年 時代の変革期に思う」と題するエッセイである。
井上会長によれば、現在のような事態の変革期には、組織のマインドセットとして、?「夢と志なくして成長なし」、?「失敗なくしてイノベーションなし」、?「変わらないために変わり続ける」の3点が重要という。
このメッセージを就活をはじめたばかりの3回生にどう伝えればよいだろうか。???に即して、考えてみた。
第1は、企業や仕事の選択に夢と志を持つこと。夢・志が持てなければ、その志望動機の薄弱さを見透かされ、成功はおぼつかない。
第2は、不合格になることを恐れてはならない。トライ・アンド・エラーの繰り返し。「数を打つ」ことで成功に至るというのが世の常である。
第3は、志望する企業から支持・評価を得ていくために、自ら積極的に変わり続けていくこと。柔軟さと積極性はビジネスマンには不可欠な素養である。
新年第1回目のゼミでは、以上のことをマインドセットとして伝えることとする。





