森田均「自己分析をする学生は、なぜ内定できないのか?」(2010年3月、日経新聞)

 その答えは、人生の発展途上の段階で自己分析をすると、「サークル」「アルバイト」「明るい」「リーダーシップがある」という、変わり映えのしない話題や能力に突き当たるだけ。それでは内定は無理。
 それではどうするか。「自分にあった仕事選ぶ力」「『脱ネット』情報収集力」「オトナ度をアップする力」「メンタル面を強化する力」「『脱マニュアル』でES・面接に対応する力」。これら5つのプロセスを、「自分の頭で考える」「自分で答えを出していく」。これを繰り返していけば、一歩ずつ着実に、「企業に選ばれる自分」に近づいていける。

 以上が本書の大まかな要約である。
 類書は多いが、良書だと思う。ベストセラーになった大沢仁・石渡嶺司「就活のバカヤロー」(光文社新書)にも同様の記述がある。厳しい時期であればあるほど、テクニックに頼り、早く結果を出したいと思う。しかし、誰もがこれを追及すれば、このようなやり方はかえってマイナスである。企業から評価される本物の実力をつけることこそ、学生生活を通して追求すべきであろう。

 たまたま、今日目にした三田紀房「エンゼルバンク・ドラゴン桜外伝(12)」(2010年4月、モーニングKC)には、桜木先生が内定が出ない就活中の水野さんにこんなことを言っている。
 「お前。人に相談しているから、内定が出ないんだよ。......自分で考えずに、人に対策聞いてるばっかりの奴なんて企業はいらねえんだよ。」「そんな奴はただのロボットだ。働いている人には一目でわかる。ああ、こいつは教わった通りプログラム通りしか動かない奴だって......」「企業が欲しいのはロボットじゃない。人が欲しいんだよ。」

 簡単なことだが、改めて強調されるのはそれなりの理由があろう。昨日のエントリーでも少し触れたが、そうではない状況があるからである。心すべきことである。


 

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このページは、渡邊 博己が2010年5月 9日 23:55に書いたブログ記事です。

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