入門科目「企業法入門」

 今年度から本法学部として新たに始めた「企業法入門」の授業の最終回を本日終えた。一般講義課目は、「入門科目」「基礎科目」「応用・展開科目」に分かれ、基礎から段階的に学んでいくが、「企業法入門」は1回生全員が学ぶ「入門科目」の1つである。従来から、「入門科目」には、「民事法入門」「刑事法入門」「法と裁判」「政治学入門」があったが、今年度から「企業法入門」を加えたものである。商法総則・会社法・有価証券法・金融商品取引法・経済法などの授業科目によりスムーズに入っていけるよう企業法を理解する上での見取り図・手掛かりのいくばくかでも得てもらいたいとの思いで毎回の授業に臨んだ。教科書には、類書が少ないが龍田節・杉浦市郎『企業法入門〔第四版〕』(悠々社・2008)が最善と思い、これを用いた。

 どの分野でも教職に関係している方には自明であるが、入門科目を教えるには専門科目のそれと別種の難しさがある。また、企業法の場合は、関連分野は広いし、学生の方は当然ながら企業勤めはしたことがないのであるから、イメージを持ってもらうには各種の工夫もいる。

 ポイントをなるべく絞り、図・絵を解説に取り入れたりして進めたが、入門科目ゆえ、どんどん掘り下げていくわけにもいかないので、どこかで該当分野を打ち切ることにはなる。その代わり、毎回、確認テストとともに学生達に質問事項を書いてもらうようにして、授業のはじめで前回授業の質問事項に答える方法をとった。「どうして、そのような考え方になるのか?」と、より上位の科目を勉強するための動機付けになった学生もいたが、そのような動機をなるだけ多くの学生に持ってもらうことが入門科目の担当者に課せられているように思う。反省点としては、やや、教えることの量を欲張りしすぎたかもしれない。入門科目では、知識量より動機付けや、手掛かりの提示の方がより重要かもしれない。今後とも努力していきたいところである。

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このページは、小野里 光広が2010年1月12日 13:10に書いたブログ記事です。

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